コラム

 公開日: 2015-12-05  最終更新日: 2015-12-08

古い着物を着る

着物は洋服に比べて流行がゆるやかです。
(注:古くても良いものもありますし、古臭いものもあります。個人の好みにもよりますが。)
また、サイズも洋服に比べてゆとりがあります。
(注:着物は本来ひとりひとりに合わせて誂えるオーダーメイドです。フリーサイズではありません。)

また、≪解いて洗って仕立て直すのを繰り返して長く着続けることができる≫というもの着物の特徴です。
最近の着物には、値段がお手ごろななものや仕立て済みのもの(既製品)も多くありますので、
値段のことだけを考えると新しく買った方がお得な気もしますが、
古い着物を洗い張り・仕立て直して着ると、≪もったいないから着る≫以上の喜びを得ることができるのです。
それは、≪過去と今をつなぐ時間≫だったり≪今では作れない伝統技術≫だったり≪お母様やおばあ様への思い≫だったり。

洗い張り+仕立て直しをさせていただき、生まれ変わったお着物で着付けのお稽古に来られている生徒さんもたくさんいらっしゃって、お稽古の度に「母の思い出の着物をこうして着れる様にしていただいて、本当に心からうれしいんです、ありがとう!」「たんすの奥にしまったまま手をつけていなかった着物の整理ができただけでもすっきりしたのに、使える着物があることがわかってよかった!」というお言葉をいただきます。
着物は持っているだけではたんすのこやし!
着れば着るほど本当の価値が出てくるのです。


汚れ具合をチェック。
古いものは表も裏も汚れや黄ばみが多く見られます。


洗い張り・・・糸を解いてから洗う作業工程のこと。全体的にうっすら黒ずんでいた生地が洗い張り後はすっきりときれいになります。仕立て直す予定のない着物は洗い張りした状態で保存すると収納スペースが少なくて済みます。

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